パワーナップで超疲労回復?!話題のパワーナップとは

仮眠のすすめ

世界のトップ企業が取り入れたことでパワーナップ(Power Nap)に注目が集まっています。パワーナップとは簡単に説明すると短時間の昼寝のことを指しますが、日本語では積極的仮眠と表現されることもあります。パワーナップによって疲労が回復するなど様々なメリットが得られるため、トップ企業が推奨しているのが特徴です。パワーナップの効能などについて詳しく解説します。

そもそもパワーナップ(積極的仮眠)ってなに?

パワーナップとは、昼間に短時間の仮眠をとることです。コーネル大学の社会心理学者であるジェームス・マースが提唱しました。パワーナップはもともと存在する言葉ではなくジェームス・マースが新たにつくりだした造語です。短時間の昼寝は夜の睡眠の数倍の効果があるとされ、NASAが科学的効果を実証しました。実証実験では昼間の短時間の睡眠で、認知能力と注意力がいずれも向上したのです。午後に眠くなる人は多いですが、これは昼食でお腹がいっぱいになり血糖値が急に上がる
ことが原因です。また人間の体には生体リズムがあり、午前2時〜4時頃と午後2時〜4時頃に眠気のピークがくるようになっています。

午後の時間に眠くなるのは、人間のごく自然な働きなのです。眠いのを我慢して仕事や勉強を行うよりも、短時間の睡眠をとって眠気を解消したほうが効率アップを期待できます。パワーナップの時間は20分前後であることがポイントです。眠りには4つの深さがあり、眠り始めてから約20分経過すると2番目に浅いステージ2に入ります。このステージ2で目を覚ませば、眠りが浅いのでスッキリと起きることができますし、脳のコンディションも良い状態に整えることが可能です。睡眠時間が30分を越してしまうと、どんどん眠りが深くなり一番眠りの深いステージ4に到達してしまいます。

ステージ4では眠りが深いため、なかなか目を覚めず起床後も頭がハッキリせず、ぼーっとしてしまうのが特徴です。仮眠を取ったのに逆に体がつらい状態になるというケースがみられるのは、眠りの深さが関係していると考えられます。パワーナップにより効果的に睡眠をとることで起床後のパフォーマンスを上げることができるため、多くの企業が注目し積極的に取り入れています。

パワーナップ(積極的仮眠)をしたほうが良い理由とは

パワーナップを実践したほうが良い理由は、ストレス軽減・集中力アップ・記憶力の向上などが期待できるからです。これらの効果を得ることができればパワーナップ後はスッキリとした頭でテキパキと業務をこなすことができます。

ストレス軽減

睡眠不足はイライラを引き起こします。眠い時にはストレスを感じやすくなるため、イライラしてしまうのが理由です。午後の時間に眠さを感じていなくてもパワーナップを行うことで脳と体の筋肉をリラックスさせることができます。特に仕事中は自覚がなくても精神的にも身体的にも負担がかかっている状態です。パワーナップすることで心身の緊張状態を解き、ストレスを軽減させることができます。

集中力アップ

眠い時には集中力が低下し、小さなミスを繰り返してしまうということがあります。パワーナップによって脳を一時的に休ませ、脳をリフレッシュすると集中力を上げることが可能です。脳内には午前中の業務の様々な情報が蓄積されます。多くの情報によって脳にも疲労がたまっている状態ですので、短時間の睡眠をとることによって疲労を解消し集中力をアップできるのです。人間の脳はステージ2の浅い眠りの状態で情報の整理や記憶などを行います。そのためパワーナップ後には、脳内の情報が整頓されスッキリ頭が冴えて集中できるのがポイントです。

記憶力の向上

パワーナップにより脳がリフレッシュされ情報が整頓されることで、記憶効率が改善されることがわかっています。仮眠によって脳内の記憶メモリに空き容量が作られるため、新しいことを覚えやすくなるのです。人間の脳の情報はまず海馬という器官に記憶されます。この海馬は記憶を短期保存するタンクのような役割をもった器官です。海馬にたまった情報は睡眠をとると、大脳皮質にある長期保存用のタンクへと移動します。この一連の働きにより脳内に新しい記憶を受け入れるだけの領域が確保され、情報を吸収する準備が整うのです。記憶力が向上するため、パワーナップに取り組む学校も増えています。

パワーナップ(積極的仮眠)が疲労回復に聞く理由

パワーナップは疲労回復に効果があることでも注目を集めています。疲労回復に効くとされる理由の一つは血糖値です。人間の体は血糖値が下がると疲れを感じる仕組みになっています。昼食で血糖値が急激に上がると、その後大きく下降し眠気とともに疲労を感じることになるのです。また人間の体は覚醒時には血糖値の調節機能が常に働いているため、睡眠をとり血糖値の調節機能を休ませることで疲労を回復するとも考えられています。パワーナップが疲労回復に効くのは脳のワーキングメモリーも理由の一つです。ワーキングメモリーとは作業記憶とも呼ばれ、すぐに思い出すことができる記憶を指します。

ワーキングメモリーは素早く取り出すことができる記憶ですが、覚えておける記憶量は多くはありません。また疲労によって覚えることができる量も減少するといわれています。ワーキングメモリーはステージ2の浅い眠りによって整理され、クリアされます。パワーナップをすることでワーキングメモリーが整頓され機能が回復し、パワーナップ後には脳がすっきりとして疲労が回復するのが特徴です。

どこでパワーナップ(積極的仮眠)したらいい?

パワーナップは簡単な方法で、疲労を回復し集中力や記憶力をアップすることができます。リモートワークであればパワーナップを取り入れることは容易ですが、実施されていないケースや、そもそも業種により不可能なこともあります。その場合は、パワーナップをそもそも想定したような昼寝カフェや睡眠カフェといった施設を利用したり、個室、半個室の静かな空間が手軽に利用できるネットカフェや漫画喫茶を活用することもおすすめです。



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