昼寝でストレスも解消?昼寝のメリットとは

仮眠のすすめ

昼寝を仕事や学校の昼休みにすることで、仕事や学習に良い効果があることは科学的に証明されつつあります。ヨーロッパやベトナムなどではシエスタの時間を社会全体が設けており、昼寝をすることは一般的ですが、日本ではあまり浸透していません。ここでは、昼寝の隠された効果や昼寝をするメリットをご紹介します。見直されている昼寝の習慣について、考えてみましょう。

昼寝でストレス解消ってほんと?

昼寝には様々な効果がありますが、そのうちの一つにストレス解消というものがあります。この場合のストレスとは対人関係で悩んだり、困ったことによるストレスだけではありません。脳は視覚や聴覚などの情報を受け取り、それを常に処理しています。この作業に加え、別に考えることがあると更に脳を使って作業をするわけですから、脳にかかる処理負荷は相当なものになります。これも広義にはストレスと言えるでしょう。昼寝などの仮眠を取ることによって、視覚情報や聴覚情報をシャットアウトすることが出来ます。一旦、脳が処理する情報の量を減らしてあげることで脳を休め、外からの刺激をリセットすることが可能です。昼寝でストレス解消が見込めるのは、こういった理由からです。

昼寝のメリットとは

昼寝のメリットには脳を休ませることによって、仕事や学習の効率を高められるという点が挙げられます。昼寝などの短い時間の睡眠では、non-REM睡眠といって脳を休めるための睡眠に落ちることになります。non-REM睡眠に落ちている間は周囲の物音に対する注意も薄れ、脳が処理する情報は最小限になり、脳にかかる情報処理ストレスは最小限に抑えられます。脳をしっかり休ませることによってストレスをリセットさせ、午後にまた脳をフル稼働させるための活力が補えます。

脳は過度な情報処理ストレスに晒されると交感神経を興奮させ、身体を臨戦態勢にします。心拍数が上がり動悸を感じて、汗をかいて緊張していくのが分かるでしょう。交感神経が興奮している状態では冷静に物事を見ることは出来ませんし、視野もどんどん狭くなって余裕が無くなってしまいます。昼寝は一旦脳のストレスを解除することでリフレッシュし、仕事や学習で余裕をなくして効率を悪化させる原因になる緊張から脳を開放します。その結果、午後の作業はスッキリとした思考で始められて仕事効率の低下も予防できますし、冷静に仕事をすることでミスや事故も防止することが出来るでしょう。午後の作業の能率を脳科学的にも保証できるのが、昼寝最大のメリットです。

最適な昼寝の方法

昼寝・仮眠の時間

昼寝の時間は長すぎてもいけません。ヒトの眠りはnon-REM睡眠によって始められますが、やがてREM睡眠に移行し、またnon-REM睡眠に戻るという一定の周期の中で経過していきます。この睡眠の切り替わりの周期には個人差がありますが、30分から1時間程度で切り替わると言われています。脳を休めることの出来るnon-REM睡眠を取ることは仕事や学習の効率アップには効果的ですが、REM睡眠は身体を休める睡眠のため、仕事の効率には関与しません。non-REM睡眠だけをして午後の作業にスッキリ入るためには、15分から30分前後の睡眠時間がベストだとされています。

昼寝・仮眠前のカフェイン摂取

昼寝や仮眠前のカフェイン摂取は避けた方がよさそうなイメージがあるかもしれませんが、実際には積極的に摂取することが推奨されています。カフェインは全身の細胞に対してもっと活発に動くよう促すシグナル物質ですが、摂取から約30分後に体内に吸収されるため、眠りにつく前に摂取するとちょうど目覚めたい時間に覚醒が始まり、しっかりと目覚めた状態で午後の仕事に取り掛かることができます。

アイマスク/耳栓などを使う

脳は視覚情報や聴覚情報を受け取ると、それを処理するためにストレスを感じます。折角寝ようとしているのに、脳にストレスがかかって興奮状態に陥ってしまうと寝つきが悪くなったり、睡眠の質が悪くなることも考えられます。良質な昼寝や仮眠をするためには、出来るだけ外界からの情報を遮断した方が良いでしょう。周囲が騒がしい環境であっても寝ることに集中出来るよう、アイマスクや耳栓を使用するなどの予防策を取るのもおすすめです。

快適な環境

良質な睡眠を取るためにもどのような環境で寝るか、という点は非常に重要であると言えます。可能であれば静かに横になれる環境が良いでしょう。脳を情報処理ストレスから解放するために静かな場所を選び、寝苦しい姿勢だと身体的ストレスを感じてしまって寝つきが悪くなることが考えられますので、寝やすい姿勢が取れるところを選ぶと良質な昼寝や仮眠を取ることが出来ます。よくグッスリ寝込んでしまうのが怖いと敢えて苦しい体勢で寝ようとする人がいますが、これは睡眠の質を下げてしまいます。姿勢ではなく目覚ましなどを工夫するなどしてスッキリ起きられるような工夫をしましょう。

まとめ

「シエスタ」のような欧米などで一般的な昼寝の習慣について、日本では業務中に寝ることを良く思われず、単にサボる行為としてしか見られていませんでした。しかし、昼寝や仮眠の効果が見直されてからは仮眠できるスペースを導入するなど、仮眠を推奨する企業も出ています。職場にそのような場所がないというときは近隣のネットカフェなどを使い、静かに休む時間を確保してみることをおすすめします。



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